朝晩冷えるようになってきました。
知らず知らずのうちに体に力が入って、肩こりや冷えが強くなった方もいらっしゃるのでは。こんな時は、温泉です。温かいお湯に浸かるだけで、体がほぐれてぽっかぽか。温泉にはそれぞれ効用があり奥が深く昔から湯治という文化が続いています。
ここ中国地方でも湯治の文化が残る温泉があります。山口の俵山温泉や鳥取の三朝温泉などです。湯治というのは、温泉を療養に利用することで、本当は数週間の利用が良いとされています。そのため、宿は長期滞在の湯治客のために、低料金でもてなし、料理も豪華な旅館料理ではなく、体に良い家庭料理を提供するのが基本となっているのです。
現代の人には数週間という休みは難しいですが、温泉の力を借りて免疫力を高める予防医学の湯治を知って、体験していただけたらと思っています。
お風呂の入り方は1日3回程度の入浴で、長湯は厳禁。一回に15~20分の入浴が目安となります。食事の後は、30分ほど間を空けて。ちょっと意識して入ってみると、短期間でも違うかもしれません。あと、冬の終わり、夏の終わりの湯治は、力が入っていた体をふやかして次の季節にすんなり移行できるとして良いとされているそうですよ。
湯治場に限らず、温泉に浸かってゆっくり過ごしてみる。それが本当の贅沢なのかもしれないと思ったりもします。体はもちろん、心もほぐすことができます。
さて、温泉に行こう。