「旅亭松葉屋」は別府八湯の一つ、市内や別府湾を見下ろせる観海寺温泉にある。旅亭松葉屋は緑多い中庭を挟んで二つの館からなっており、本館を「丘ノ想」、新館を「月ノ想」といい、それぞれ10室と8室のこぢんまりとした落ち着いた風情である。
どちらの館の客室も、それぞれ個性豊かな客室が配されている。「丘ノ想」は純和風の客室と、ベッドのある洋風の和室、「月ノ想」は全室風呂付で、和モダンとも言える新たな旅館スタイルを提案した客室だ。どちらの館の客室でも、現代的なセンスで清潔感のある様子は共通する。そして新館「月ノ想」にある大浴場、ロビーやラウンジ、本館「丘ノ想」にある貸切風呂もどちらに滞在しても分け隔てなく利用できるのも嬉しい。
温泉はほんの少し硫黄の臭いのある無色透明な泉質で、男女別で露天風呂が併設された浴場と貸切り風呂が4つある。特に貸切り風呂は4つとも表情が異なり、また貸切り風呂としては大きいのが特徴だ。その中でこの宿の看板の温泉とも言えるのが、「薬師の湯」で、5メートルはあろうか、巨大な岩をくり貫いた一枚岩の浴槽で、これを貸切り風呂として湯を独り占めにするのは、なんとも言えない幸せな時間だ。
料理は、京都で修行した料理長が作っている。季節感や地元の食材を大切にし、手の込んだ包丁さばきの光る繊細な料理で、希望、季節により地元の関アジや関サバ、豊後牛や城下かれいや河豚などをメインに食せ、サービスの中で一番気を遣っているというのも素直に納得できる内容だ。
一見、敷居が高いかなと思える館の様子も、なぜか身構えなくていい心地良さがあるのは、館内を移動する際のちょっとしたスタッフの気遣いだったり、温泉の独り占めの贅沢感だったり、料理の味付けのやさしさだろうか。別府で数多くの宿から、ここを選ぶ人の気持ちが少し分かったような気がした。
部屋での食事 | 夕、朝食ともレストランでお召し上がりいただきます。 | |
クレジットカード | JCB、VISA、MASTER、AMEX、DC,UC、ダイナース | |
駐車場 | 17台(無料) | |
送迎 | JR別府駅まで | |
洗面セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、フェイスタオル、石鹸 | |
バスセット | バスタオル、浴衣 | |
貸し出し品 | 空気清浄機 |
【収容人数】 50人 |
〒874-0822 |