別府タワーのお膝元、「北浜」といえば、別府を代表する繁華街。昭和の古き良き時代、団体客で賑わったこの地域も、ここ数年オーナーの交代やリニューアルなどで、その街並みは大きく様変わりし始めている。そのど真ん中にこの宿はある。遠慮なく「昭和」を強く主張する建物であるが、背の高い旅館、ホテルに囲まれた中にあっても、この2階建ては実に堂々とした存在感を放っている。とはいえ、この宿も最近オーナーが変わったと聞き、時代の流れを感じた。
驚かされたのは、この宿は既成概念に縛られていないと言うことだ。1泊2食付が基本のこの旅館にあって、夕食を提供するのは月曜日から木曜日まで。金、土、日は食事の提供をしない。その真意は別府で最も飲食店の密集する地域に近く、美味しいお店もたくさんあるので無理に旅館で食べる必然性がないとの判断だとのこと。
さらに驚かされたのは、この宿に満ちた楽しい空気感だ。これはすべてのスタッフが楽しく仕事をしていることで発せられていた。聞くとこの宿にはマニュアルがなく、スタッフひとりひとりが自らの判断で仕事をするという。そのためか、ここのスタッフには「作り笑顔」というものを感じない。「心から」と言うのはこういうことなのかと思う。
前述の食事の必要性がないとの言葉から、さほど期待していなかった食事は、料理を出すタイミングをお客のスピードに合わせ、ひとつひとつ丁寧に調理されていることに気づいた。夕食の対応を一日2組限定にしているのは、お客の楽しみを精一杯もてなすためのこだわりなのだ。ちなみに食材は「安全」にこだわり、野菜は提携農家、魚は地元の知り合いの漁師から直接仕入れる。お米に至っては6反もの広さの水田を宿で所有する自家精米である。アレルギーの対応も丁寧にされるようで、その理由からここを定宿にされているお客様も多いと聞いた。
客室や館内は「昭和」から引き継いだままのところも多く、味となっているが快適さの基準は少し低い。しかしながら、客室のお茶にこだわり、バスタオル、フェイスタオルも相当良いものを選んでいる。「“おもてなし”と“あまやかし”は違うよ。」というオーナーの言葉にハタと気付いたのは、「おもてなし」は「客を思う気持ち」であるということだ。旅の醍醐味のひとつは、良い宿との出会いだ。この宿と出会い、宝物を見つけた気持ちでチェクアウトしようとした時、「お客様との出会いとスタッフは自分自身の誇りであり宝です」と語ったオーナーの言葉が心に残った。
お一人様料金 | 期間 | 2名1室 | 3名1室 | 4名1室 | 5名1室 |
室料 (和室 / トイレなし) |
日曜~木曜 | ¥4,950 | ¥4,950 | - | - |
金曜 | ¥5,500 | ¥5,500 | - | - | |
休前日 | ¥6,050 | ¥6,050 | - | - | |
室料 (和室 / トイレ付) |
日曜~木曜 | ¥6,600 | ¥6,050 | - | - |
金曜 | ¥7,150 | ¥6,600 | - | - | |
休前日 | ¥7,700 | ¥7,150 | - | - | |
室料 (メゾネットタイプ和室 / トイレ付) |
日曜~木曜 | - | - | ¥6,600 | ¥6,050 (6名1室:¥5,5000) |
金曜 | - | - | ¥7,150 | ¥6,600 (6名1室:¥6,050) |
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休前日 | - | - | ¥7,700 | ¥7,150 (6名1室:¥6,600) |
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朝食料金 | |||||
お子様料金 | 小学生:大人料金の70% 幼児:¥3,850 |
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部屋での食事 | 別個室をご準備します。 |
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クレジットカード | JCB、VISA、MASTER、AMEX、DC,UC、ダイナース |
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駐車場 | 10台(540円 / 1泊) |
送迎 | ||
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洗面セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、フェイスタオル、石鹸 |
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バスセット | バスタオル、浴衣 |
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貸し出し品 | ドライヤー |
【収容人数】 36人 |
〒874-0920 |