湯田温泉は昭和時代には多くの家族経営の旅館が存在したが、現在は大型旅館、ホテルやビジネスホテルが立ち並び、その数も少なくなってきている。その中で、「京栄旅館」は、外観は杉の皮で覆われ、宿の横を水路が通り、昭和の往時を偲ばせる雰囲気の数少ない宿である。現在は素泊りのみの対応となり、食事の提供はしていない。
玄関で挨拶すると、主人が出てきた。明るくて人当たりの優しい主人ゆえ、挨拶もそこそこに談笑した。その中で、「そうそう先日、新聞に紹介されたんよ。」と嬉しそうに話し、その新聞も見せてもらった。目に飛び込んできたのは「愛すべきボロ宿」という文言で、笑ってしまった。でも案外それは言い得ているような気がした。
確かに設備は現代の基準から言えば古い。それもそのはず、置屋から料理屋に、そして旅館業を営む歴史を経て、建物内の構造はほとんど変わらないという。置屋がスタートだったため、3.5畳や4.5畳の部屋もある。先代の主人が京都で仕事をしていたため、当時としては凝った造りも垣間見え、なんとも言えない味になっている。
宿は、湯田温泉駅に近く、周辺はコンビニや飲食店に事欠かない立地で、食事には困らないだろう。ほのぼのした主人と建物は、万人受けはしないが琴線に触れる人はいるだろう。もちろん、温泉は源泉掛け流しで、タイル張りのお風呂もこの宿の性格を形作っていて味わい深い。
お一人様料金 | 1名1室 | 2名1室 | 3~4名1室 |
素泊り | ¥3,850 | ¥3,300 | ¥2,970 |
お子様について | 小学生以下のお子様は、お受けしておりません。予めご了承くださいませ。 |
部屋での食事 | 食事の提供はございません。 | |
クレジットカード | ||
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駐車場 | 4台(300円 / 1泊) |
送迎 | ||
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洗顔セット | 歯ブラシ、歯磨き粉、タオル |
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バスセット | バスタオル、浴衣 |
貸し出し品 |
【収容人数】 25人 |
〒753-0056 |